中国インターネット情報センター(CNNIC)が毎年1月、7月に公布している「中国インターネット発展状況統計報告」の第二十回目のレポートが、先月末、公布されました。この調査は1998年から継続的に実施されており、国内外のメディアに多く引用されているレポートとなっております。
本レポートによると、2007年6月末時点のインターネット人口は1億6,200万人、直近半年間で2,500万人の増加となっており、急激な成長を継続しております。この背景にはインターネットへの接続料金が下降傾向にあり、一般庶民にとって日常用品の一つになってきているという事が一因としてあるようです。それを裏付けるように、昨年末においては、インターネットユーザの51.8%が大卒以上であったにも関わらず、本年6月時点では、43.9%にまで下がってきており、高学歴・高収入という特別な層だけが使っていたインターネットから庶民が使えるインターネットとなってきております。
また、女性層の増加というのも、直近半年間における変化の大きな特徴の一つとして見受けられます。2002年末段階の女性比率は40.7%、2006年末においても41.7%と、この4年間でわずか1%の占有率増加でしかなかったのが、本年6月においては、45.1%と急増しております。今年に入って、女性のインターネット利用率が急増しているようです。女性と庶民がインターネットに参加する新しい時代に入ったと言えるかも知れません。
年齢比率を見てみますと、18-24歳が全体の33.5%と中心層となっており、25-30歳の19.4%と合わせた合計は52.9%となっており、18-30歳で全体の半分を占めている状況です。しかしながら、25歳以下の利用者占有率は下降傾向となっており、今後は40歳ぐらいまでの層の比率が上昇していく傾向にあり、年齢層の平準化が進むようです。
利用傾向としては、インターネット利用時間が18.6時間/週となっており、昨年末に比べて、2時間程度増えております。これは、韓国の13.3時間/週、日本の14.5時間/週(2005年2月時点)と比較して、長い利用時間となっているようです。また、利用時間のピークは20-21時となっており、日本の23時前後よりも、帰宅後、早い時間からの利用をしている事が分かります。これは、中国のインターネットユーザを理解する場合において、重要な注目すべき点の一つとなっており、テレビ・雑誌など他メディアの利用時間を削ってもインターネットを利用するという傾向が強い事を明確に示しています。
その他の特徴としては、掲示板、インスタントメッセンジャー、ブログなどの利用が日本のインターネットユーザよりも割合が多く、インターネットを使って他者とコミュニケーションを取る事、自らを表現していく事が好まれる傾向にあるようです。また、日本では利用率の低い、オンラインゲーム、e-ラーニングなどの利用者も多く、中国では日本とは異なったユーザ特性があるようです。
これらのデータから、今後、中国ではCGM(Consumer Genrated Media)のような口コミ型、消費者主導型のインターネットメディアが隆盛していくものと考えられています。

